実写映画「鋼の錬金術師」の感想

実写映画「鋼の錬金術師」の感想

0巻が欲しかったので行って来ました。これが等価交換か。
ネタバレありの辛口感想なので、特に出演俳優さんがお好きな方は回れ右でお願いします(※全員敬称略でお送りします)。
原作をご存じの方はお分かりかと思いますが、犬が出てきて可哀想なことになるので注意です。
また、子どもの付き添いっぽいお母さんらしき人が途中と最後で「え?これどういうこと?」と連発していたので初見ではきついかもしれません。ファンには歓迎されてない実写化の初見殺しとは…。

ハガレンはアニメは未履修で原作は最近読んだばかりという新参者ですが、実写化するのに全員日本人はおかしいのでは?と思いながら観てきました。
実際観てみたらストーリーは面白かったです。
しかしながら、多分海外ロケなのに出てくる人がみんな日本人のせいでハウステンボスかな?と思ってしまって…。

ストーリーは改変ありで、呼んでもないのに常に本田翼がついてきます。
コーネロ教主のくだりはすぐ終わりタッカーが大活躍します。ドクター・マルコーも中佐もすぐ死んでしまい、アルもタッカーのせいで自分自身の記憶に疑問を持つ中、大佐が中佐を殺したことになり第五研究所にある大量の賢者の石をハクロ将軍が使って不死の軍団を生産、タッカーによって扉を開けさせられたアルも加わりエドや大佐と共にエンヴィーとラストを倒すところまでです。最後はほぼ大佐が活躍して倒します。
続編は作ろうと思えば作れそうな感じで終わりです。

とにかく本田翼が本田翼です。ウィンリィではない本田翼…表情もパターン化されている本田翼。可愛いけど本田翼。
アメストリス人なのに何故金髪にしなかったのか。ウィンリィを茶髪にするなら全員茶髪で良かったんじゃないでしょうか。
エドとアルの子ども時代も無理矢理金髪感がすごかったです。眉毛も金色に出来ないならみんな茶髪にしよう(2回目)。山田涼介は眉毛も金だったもののカツラの違和感半端なかったですが、演技は良かったです。わき毛が黒なのは仕方ないとわかりつつ何かもやもや。
蓮佛美沙子はとても良かったです!静かに取り乱す感じがすごく良かった。金髪も自然だったし、ホークアイ中尉をよく表現されてたと思います。

ヒューズ中佐も良かった!ええー佐藤隆太?と思ってたけど人の良さが全面に出ていて良かった。
マスタング大佐もディーンにしか見えず、ダスキン勧めてきそうだなと思いながら観てました。残念ながらこれは大佐ではない…。
というか大泉洋がものすごく大泉洋で、演技は上手いけどタッカーらしさを私は感じませんでした。ネットでネタにされている「ぼかぁねぇ!」が頭に残っていたので「私はねぇ!」で笑いかけた。
國村隼は別の映画出しちゃ駄目だろうけど何故かコクソンを思い出しました。
アルが本当にアルです。アルだけが真実…。

そしてとにかく松雪泰子が美しい!エンヴィーもグラトニーも違和感なかったです。内山くんてわからなかった。
CG技術がすごい時代になって良かった。

エンドロールは松雪泰子に専属スタイリストがいるんだ…ってところと「動物に危害は加えていません」という注意書きが印象的でした。動物に配慮は時代ですかね…ありがたいです。

散々言いたいことを書きましたが、ストーリーは上手くまとめていて思っていたよりは良かったと思います。実写化は難しいですね。

後ろの席の人たちがものすごくしゃべるし席蹴るしでうんざりだったんですが「勘の良いガキは~」のところで「来るぞ…来るぞ…」と言ってたのは心で笑いました。
そういうのが多い劇場なので私も観る劇場を選ばないといけないのかもしれません。